胸膜中皮腫で亡くなったAさんの妻に、厚生労働大臣から認定決定通知書が届きました。(2023年8月12日)

Aさんは、妻の父が経営する会社で、昭和58年頃から、給排水配管の工事に従事していました。

 数年前からは独立して会社の経営者となりましたが、2021年から、肺に水がたまり、息苦しくなり入院を繰り返し、胸膜中皮腫と診断され、昨年74才で死亡しました。

 Aさんは、石綿が吹き付けられているビルの天井裏で配管の仕事をすることが多く、この作業が原因となって死亡したものです。

 当然ながら、労災は認められましたが、Aさんの妻を代理して、当事務所が厚生労働省にアスベスト給付金の申請をしたところ、このたび、認定決定通知書が送達されました。

 Aさんの妻は、建設アスベスト給付金制度の存在も知らず、当事務所に相談し、給付金1300万円の申請に至ったものです。  なお、Aさんは、労働者災害補償保険に特別加入していました。