建設アスベスト訴訟で国と訴訟上の和解(2021年11月18日解決)

2021年11月18日,静岡地方裁判所において,建設作業従事者3名のご遺族の損害について,国との間で和解が成立しました。

 Aさんは,左官工で,腹膜中皮腫に罹患し,Bさんは,塗装工で,石綿肺(管理区分4)に罹患し,Cさんは,内装工,現場監督で,胸膜中皮腫に罹患し,いずれも死亡し,ご遺族が国に慰謝料を求めたものです。

 最高裁判決があったため,国は和解協議に応じ,労災記録により,いずれの方々の被害もスムーズに認めてくれました。

 被災者1人あたり1430万円の慰謝料が支払われ,静岡県内における建設作業従事者のアスベスト被害救済が前進することになりました。

 国は,最高裁判決後,アスベスト被害者及び全国弁護団と基本合意をし,建設アスベスト給付金支給法を制定し,未提訴のアスベスト被害者の救済をしています。

 今後は,静岡労働基準監督署等への給付金申請によって,アスベスト被害の回復を図ることになりますが,手続等でわからない場合には,当事務所にお気軽にご相談下さい。