袋井市内の石綿建材製造会社で作業員として働いていた労働者が、胸膜中皮腫に罹患し、死亡した事案で、国との間で訴訟上の和解が成立し慰謝料請求が認められた事案(2025年3月7日解決)
依頼者Aらの夫・父であるBは昭和42年3月、高校を卒業し、自動車販売会社の営業マンを経て、昭和45年4月、袋井市内の大手の石綿建材製造会社C社の袋井工場内にあるD社に入社した。 D社は、C社の専属的下請けとしてC社の製造する石綿建材の製造に従事していた。 Bは、D社の作業員として、C社の工場内でC社の石綿建材の製造にあたり、原材料である石綿を袋から取り出し、ミキサーに投入し、水と混合させたり、これ…
静岡市内の自動車整備工場に自動車整備工として自動車の修理に従事した労働者が胸膜中皮腫に罹患し、死亡した事案で、国との間で訴訟上の和解が成立し、慰謝料請求が認められた事案(2025年3月6日解決)
依頼者Aらの父Bは、昭和28年3月、静岡市内の中学校を卒業し、家業の農業を手伝った後、昭和31年9月、自動車の販売、修理をしていた、静岡市内の株式会社Cモータースに入社し、自動車整備工として、マツダの三輪車の整備や修理の作業に従事した。 その三輪車には、クラッチ板とブレーキ板にゴムモードルと呼ばれていた石綿含有の摩擦材が使用されていた。 さらに、シリンダーヘッドや排気管の取付口に石綿が含有されたガ…
富士市内の製紙会社でボイラー工として稼働していた労働者が、胸膜中皮腫に罹患し、死亡した事案で、国との間で訴訟上の和解が成立し、慰謝料請求が認められた事案(2025年3月6日解決)
依頼者Aらの父Bは、昭和35年3月、高校を卒業し、富士市内の大手製紙会社Cに入社し、回収ボイラーを扱うボイラー工として、工場内の回収ボイラーの点検作業に従事し、C社には、昭和47年12月まで勤続していた。 Bが回収ボイラーの点検をするに際し、同ボイラーに使われていた断熱保温材を取り外し、点検していた。 この際、断熱保温材には石綿が使われており、点検時に石綿粉じんにさらされていた。 Bは、C社在職中…