国賠訴訟を提起したご遺族の声

私の夫は,A会社の石綿工場内で,ほぐした石綿を麻衣に入れる作業や,石綿を含有した高圧管の作業に従事していました。

平成16年,風邪すらひかない丈夫な夫が,突然体調を崩し,胸膜中皮腫と診断され,あっという間に,苦しみながら,64才の若さであの世へ旅立ってしまいました。

最近,私と同じ位の年齢の夫婦が仲良くウォーキングをしたりしている姿を見かけると,涙がこみ上げてきます。

国が適切な規制をしてくれていたら,私の夫も亡くなっていなかっただろう,と考えると,本当に悔しくてなりません。

私は,国賠訴訟の対象になることを新聞で偶然に知りましたが,国の対応は遅いと思います。